時代劇の未来はジャニーズの若手にかかっている!
我が家では「時代劇にはもっとジャニーズクラスの若手を使うべき!」と常日頃から話しているのです。子供のころから時代劇マニアの主人曰く、大江戸捜査網の時の里見浩太朗さんや杉良太郎さんは時代劇スター、アイドルだったんだぞぉ!ですって。確かにそうですね。近年のお台場放送局の鬼平はキャストが老け過ぎて気の毒だからスペシャルがあっても「一応見とこ!」程度になってしまってます。ほんとはオリジナルシリーズは一押しで大好きなドラマなだけに勿体無い。
そういう意味で、ジャニーズのアイドルをキャスティングしていたのも大正解だったと思います。若い世代に観てもらわなければ時代劇の未来はありません。若い世代が演じなければ、もっと未来がなくなります。そういう意味でも彼らの起用はとても効果的です。
私はこれからの時代劇には必ず人気アイドルを入れておくことが必須だと思っています。昔もそうでした。そして何よりも、ジャニーズのアイドルには芸達者が多い。歌やダンスをやっているからか、殺陣もうまいし、リズム感がある気がします。時代劇は誰でも演じられるものではないからこそ、やりがいもあるでしょうね。
本作品にでているHey!Say! Jumpの知念侑李君も自然で役柄にもとても合っててかっこよかったです。印象的なシーンもたくさんありましたし、とても光ってました。試写会会場にロリータスタイルの若い女の子がいたんですが、おそらく彼がお目当てなのでしょう。普段なら考えられないことです。私はその光景を見て、やはりジャニーズは時代劇存続のためにも欠かせない、と確信したのでした。俳優を志す人にとっても時代劇は一生をかけて取り組める程のとてもやり甲斐があるものだと思います。
すでに少年隊の東山さん、TOKIOの松岡さん、V6の岡田さんなどが活躍されていますが、これからもどんどん出て来て欲しいです。
ちゃんと泣けるコメディの王道も超高速!
話がそれました。肝心の本作品のストーリーですが、いわきの弱小藩が幕府から理不尽な嫌疑をかけられ、通常の半分の日数で参勤交代せよという無理難題をふきかけられる。それにどう対処していくか、という至って単純なストーリーです。単純ですが、そこかしこに有名作品のオマージュ的な要素もこめられているのもなかなか面白いです。
しかし、それだけにとどまらず、この映画、笑いや激しいアクションシーンの裏に脚本家の真摯な思いもちゃんとこめられてるんです。話の舞台となったいわき藩が、徳川幕府の理不尽さに立ち向かい、堂々と物申す場面では、今の福島がおかれている状況と重なるものがあり、胸にせまるものがありました。台詞からも脚本家さんのそういう思いが静かに伝わってきます。大昔の人間模様から現代を浮かび上がらせることができるのも時代劇の良さですね。
……と、いろんな意味で時代劇について考えさせてくれたこの映画。皆さんもぜひ、映画館で観て、笑って、思いをはせてください。私も、試写会だけでは申し訳ないので、劇場へ足を運んでもう一度観たいと思っています。